平和記念資料館の東館が3年に渡る改装工事を終えて、4月26日にリニューアルオープンした。

その新東館内のレイアウトだが、昨年5月にオバマ前米大統領が現職の米大統領として初めて広島を訪問し、同資料館を見学したおかげもあり、来館者数過去最多を記録するなど、今後も海外からの旅行客が増え続けることに十分適応した開放的な空間になっている。

改修工事に入る本館では、撤去問題にもなっている原爆投下直後に苦しむ被爆者を鮮明に描く被爆人形や、市街地の爆破の範囲を赤い球体でつるした備え付けのジオラマ、原爆ドームの復元物が姿を消すことになる。

その代わり、CGで再現された被爆直後の街の様子を90秒におさめた「ホワイトパノラマ」と呼ばれる白いジオラマや、巨大なタッチパネルなど映し出される映像や写真を、一度に多くの人に閲覧してもらうことが可能になる。


ホワイトパノラマ


ホワイトパノラマ・爆発

常設展示の入場料は、200円と非常に優しい価格設定だ。本館で展示されてきた被爆資料のうち、最もよく知られた遺品などはリニューアルオープンされた東館で無料で見ることができる。ここに、佐々木貞子さんが折った折り鶴も展示されている。(このセクション内には資料館の中でも一番生々しい写真があることを、小さい子どもを持つ親は知っておくべきことかもしれない。)

同じく一階に新しく併設されたギフトショップは、幅広い年代に適応した日本語と英語両方にふさわしいグッズも取り揃えてある。

新たに地下に常設された展示室には、オバマ前大統領が資料館を訪れた際に書き残した直筆の平和へのメッセージとその折り鶴が展示されているので、来館した際にはぜひ見ていただきたい。地下展示室への入場料は無料となっている。

本館は、東館がリニューアルオープンされたタイミングで、改修工事のため閉館した。
資料館全体のオープンは、一年後の2018年夏に予定されている。

広島平和記念資料館
住所 広島市中区中島町1−2
営業時間 3月〜11月:8:30~18:00 | 8月:8:30~19:00 (8月5,6日は20:00まで) | 12月〜2月:8:30~17:00 閉館時刻の30分前までにご入館ください。
電話番号 082-241-4004
定休日 12月30, 31日休館
URL http://hpmmuseum.jp/
入場料 大人(大学生以上)200円(30人以上の場合、1人当たり160円) 高校生100円(20人以上の場合、無料) 中学生以下無料

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