鈴が峰は標高312mの山で歩きやすく、子どもからお年寄りまで親しまれています。登山口から30分ほどで登れ、山頂からは瀬戸内海や宮島などが見渡せる絶景です。よく晴れた日には四国の山々まで見えます。その鈴が峰で2023年3月5日に消防訓練が実施されました。消防隊員や消防団員が一体となって、林野火災(山火事)を想定した訓練を行いました。
青空のもと、山麓にある広島市消防局西部訓練場で開会式が行われました。消防隊員・消防団員約100名が訓練に参加します。この日は己斐地区少年消防クラブ(BFC)も「山火事防止の看板」取り付けで参加しました。
これが可搬型の消防ポンプです。3台を皆で協力して担いで登ります、
消防ホースは1本が20m、かなりの重さです。これを58本連結して消防ポンプを経由して山頂へ水を送ります。無線で連絡して水圧を調整し、山頂で消火に十分な水圧が出せるようにします。
これは人が肩に担いで放水するジェットシューターという設備です。機材が入らないような箇所へピンポイントで放水できます。
さあ、出発です!それぞれがホースやポンプなどの機材を担いで登山道を登ります。
可搬型ポンプは重たいので、何人かで一緒に担ぎます。
途中、何回か交代しながら登っていきます。
ホースもとても重たいです。ポンプの位置が決まったら接続していきます。
ようやく山頂までホースが到達しました。
いざ、放水!光を受けて虹が輝きました。山頂では地元の人たちが見学しようと早くから登って待っていましたが、拍手が起こりました。
水圧計で計測します。目標をクリアしています!訓練成功です。
背負式消火水のう「ジェットシューター」の放水訓練です。いざというときにスムーズに操作できるよう練習されています。
己斐地区少年消防クラブ(BFC)の皆さんも、山火事防止を呼びかける看板8枚を登山道数箇所と山頂に取り付けました。BFCは現在6名で、小学生から参加できます。5年生のメンバーは「活動は有意義で楽しかったです」と元気な笑顔でした。
山頂から宮島の弥山が見えます。(写真右の島)
広島市西消防署予防課長の岸田さんにお話を伺いました。春は空気が乾燥して火事が起きると広がりやすいのでこの時期に訓練をするそうです。火事の原因はたき火の不始末などが多いとか。消防隊員、消防団員の皆さんが重たい機材を担いで訓練をされているのを見て、安心して山登りが楽しめるのも皆さんのおかげだとありがたく思いました。私たちも火災予防にいっそう気をつけようと気を引き締めました。
鈴が峰 広島市西区井口町
鈴が峰登山口: JR新井口駅から徒歩20分