カラフルなカオス感に溢れてる大手町のコッペパン専門店『松本幸司の世界観』へようこそ。シンプルな味付けだからこそ、どんなフィリングにも合うコッペンパンの魅力を最大限に引き出そうとしてる松本さんは(ホームペイジ曰く)「広島県出身45歳独身男性」で税理士事務所に勤務して13年連続で税理士試験に落ち続けた冴えないサラリーマン。そんな毎日の中で「お気に入りのスイーツを食べる度、夢の詰まったその世界に没頭して」夢の詰まったパンを広島の皆さんに!と2018年に脱サラしてお店をオープン。本当かどうか分からないけどインパクトのあるストーリーを持つこのお店のデザインもインパクト大。[英語]

インスタ映えとはこういうことだ!といわんばかりのネオンピンクとブルーの配色に巨大な似顔絵壁が目を引く外観から店内のポップな色合いが似合うトルコランプや虹色のアフロウィッグをかぶったプラスチックマネキン、イラストや写真などたくさんのチラシが壁紙代わりになってる壁まで、どこから撮っても絵になる。カウンター裏の奥の厨房でスタッフが山のような巨大生地の塊を切り崩しながら常に焼きたてコッペパンを提供。サンドは全て作りおきなし。カウンターで注文するとスタッフが目の前で作ってくれるから一番美味しい常態で食べられる。しかもかなりでかいのに最も高価なものが390円という驚きのコスパ。こりゃ期待できますね。

甘い系からおかず系まで毎日20種類以上のサンドイッチを提供。看板メニューはマツモトバターサンドという厚切りしたレーズン入りバターと北海道産のこしあんが挟んだコッペパンですが、レーズンが苦手な我フードスノブは大胆にも看板メニューを無視して、甘い系、おかず系、そして揚げ物系をひとつずつ、配分よくチョイス。

まずは甘い系を代表してイギリス出身選手のレモンパイ。

レモンピール入りの酸味、苦味、香りをさわやかなバランスで配合したレモンカードとカスタードのハイブリッドクリームにふわっと、どっさと、甘くつつみこむ生クリームがたっぷり入ったこのレモンパイへのオマージュパン。最後にさくさくのパイ生地が散りばめられ、もちっりと柔らかいコッペパンにナイスなコントラストを加える。紅茶と一緒に食べてなんちゃってアフターヌーンティー気分。

次の選手はおかず系代表、焼きチーズカレー。

半分にねっとりしたカレーのペースト、もう半分にたまごサラダという意外なコンビに目の前でガスバーナーで香ばしくあぶるチーズをトッピングした惣菜系よりお食事系パン。カレーは誰でも美味しく食べれるレベルの辛さ、そしてたまごサラダのおかげで更に味わいがマイルド。しかし、たまごサラダが強すぎるせいか、せっかくおいしそうにあぶったチーズが迷子になって、期待したとろ~りチーズ感が残念ながらあまりなかった。惜しい。

最後は揚げ物系から唯一出場する選手、ハワイ出身のマラサダ!

これはね、マラサダというよりは巨大シュガードーナツですが、それでよい。いや、それがよい。揚げ立て熱々、このどこか昔懐かしいコッペパンは頭から足のつま先まで粉糖まみれ。一口頬張ると砂糖がすーっと溶けて、ほんのり塩気のあるコッペパン本来の美味しさを強調してくれる。しかもこんなに大きいのにたった140円。140円で買える幸せがここにある。

コンビニ弁当に飽きた忙しい現代人に嬉しい選択肢、松本幸司の世界観。自分自身の世界観が変わらないかもしれないけど、何気ない毎日にちょっとしたファンタジーと夢を与えてくれることは間違いない。

ちょっと気になる?公式ホームページインスタグラムをぜひチェックしてやってください!

松本幸司の世界観

住所: 広島市中区大手町1丁目4-8-101

営業時間: 10時~19時30分(パンがなくなり次第終了となります)

定休日: 水曜日

Tel: 082-247-7177

 

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